職人さんたち

第2回鍛冶屋

宮大工の手仕事と密接に関わりのあるのが鍛冶(かじ)職人。 のみや鉋(かんな)などの大工道具を製作する職人さんです。 古くから日本では、武士が持つ刀などを鋳造する鍛治職人が多くいました。そして、その鋳造技術は、世界一といってもいいほどレベルが高いと言われています。 刃物を鋳造する技術も、大工の手仕事と同じように代々伝えられて来た職人の技なのです。 今回は、そんな鍛冶職人の一人をご紹介します。

船津 祐司

舟弘刃物製作所
越後与板打刃物伝統工芸士
船津 祐司
ふなつ ゆうじ
昭和21生まれ

出身  新潟県長岡市与板町
プロフィール
新潟県与板の刃物鍛冶の三代目として、鑿(のみ)・鉋(かんな)・切り出し・ヤリ鉋・玄翁(げんのう)などを製作している。研究熱心で、刃物の「切れ味」をとことん追求し、常に技術の向上を目指す。すべての工程において神経を集中させ、特に焼入れに関ししては松炭を使い、火の赤みを見て正確な温度で焼入れを行うために、暗闇の夜行に焼入れを行う。鋼材は新和鋼と呼ばれる、同氏のオリジナルブレンド鋼材。

鍛冶屋職人の作業風景

作業場の様子

作業場の様子

コークスを燃料とする炉で練鉄を熱する

コークスを燃料とする炉で練鉄を熱する

ハンマーで叩いて成形していく

ハンマーで叩いて成形していく

手打ちと機械打ちの工程を繰り返し行なう

手打ちと機械打ちの工程を繰り返し行なう

グラインダーで形を整えていく

グラインダーで形を整えていく

 

繊細な切削・研磨で仕上げていきます

繊細な切削・研磨で仕上げていきます

世界に誇る鍛冶職人の技を動画公開!

こどものしつけを例える時「鉄は赤いうちに打て」といいますが、炉で熱した鉄は本当に真っ赤でした。その、赤くて柔らかい状態の鉄が、鍛冶職人舟弘さんの手にかかると、たちまち「のみ」や「かんな」に出来上がっていきます。大工道具が手作りされる様子を記録した貴重な映像です。

約400年の伝統的技術・技法に培われた舟弘さんの「越後与板打刃物」。 科学的にも分析を重ね、最高の切れ味を追求する船弘さんの情熱、そしてその情熱から作り出される刃物は、多くの大工さんからも絶大な人気を集めています。

舟弘刃物製作所
〒940-2402
新潟県長岡市与板町与板953
0258-72-3505