畳は日本のオリジナル文化です。青畳の美しさと香り、夏に感じる清涼感、冬に感じるぬくもりは、やすらぎを与えます。畳の歴史は、奈良時代、稲わらを素材にしたムシロなどを敷物としていたところに、大陸の織物技術が伝わり、進化して今の形状になったそうです。温暖多雨の日本の気候・風土に適し、日本人の肌にぴったり合った住宅床材です。使い込んで表面が色あせていく様子を楽しんだ後は、定期的に畳の表面(畳表)だけを取り替えることで長く使え、経済的です。今回は、その畳を縫い続けてきた畳職人さんをご紹介します。
動画では、畳を縫う針さばきが見ものです。
金子 芳幸
かねこ よしゆき
昭和11年生まれ
●出身 神奈川県鎌倉市
●プロフィール
高校卒業後、畳職人であった父親のもとで修業し、家業を継ぎ、現在に至る。住宅はもちろん、鎌倉市鶴岡八幡宮・鎌倉宮などの神社・寺院・ほか数々の歴史的建造物の畳工事に携わる。
・厚生労働大臣認定
一級畳製作技能士
金子 進
かねこ すすむ
昭和23年生まれ
●出身 神奈川県鎌倉市
●プロフィール
高校卒業後、兄と同様、畳職人であった父親のもとで修業家業を継ぎ、現在に至る。兄の右腕として畳業を営むかたわら、畳地で作る額・座布団・置き床など、多彩な作品を手がける。
・厚生労働大臣認定
一級畳製作技能士
世界に誇る畳職人の技を動画公開!
畳の芯になる「床」が届くと、職人さんは、へこみやすい端部分にイグサを縫込み、高さ調節をします。その後、畳表(たたみおもて)を裁断し、縫い付けます。畳には、帯状の布を縫い付ける「縁(へり)」側(長辺)と、布を縫い付けない「框(かまち)」側(短辺)があります。始めに框側を縫い、次に縁(へり)を縫って仕上げます。太く長い針を使いこなすようになるまで3年ほどかかるそうです。
良質な材料を選び、丁寧に仕上げています。畳文化を愛してくださるお客様の顔を思い出しながら、一針一針心をこめて縫っています。神社・寺院・お茶室・旅館・一般住宅お施主様からの表替え・畳替えのご依頼を頂いています。洋間から畳に、など様々なご相談に応じます。
■畳工房金子
〒248-0002
神奈川県鎌倉市二階堂683-1
Tel:0467-22-6713
Fax:0467-25-0536