宮大工のよもやま話ホーム > 職人さんたち > 第7回 板金職人
建築板金職人さんは、金属板を加工して、「屋根材を葺く・雨樋を取り付ける・外壁・ダクト・水廻り」などの工事をします。特に屋根工事は、雨・風・雪から建物を守るという重要な役目があります。金属屋根の歴史は古く、西暦8世紀ごろに奈良県内寺院にて銅板葺きという記録があるそうです。銅板屋根は、瓦や石より軽量で、建物への加重を抑えることができます。また、桧皮や茅などの自然素材より長持ちするといわれています。今回は、神奈川県内寺院の鐘楼屋根を銅板で葺き、上部の鬼を設置するまでの映像をご紹介します。
田島 敏美
たじま としみ
39才
●出身 東京都足立区
●プロフィール
高校卒業後、家業の板金業に弟子入り。現在は主に社寺銅板工事に携わる。
一級建築板金技能士
染野 顕貴
そめの あきたか
29才
●出身 千葉県柏市
●プロフィール
工業高校卒業後、ものづくりの仕事がしたいと思い、小野工業所入門。数々の社寺建造物などの屋根工事に携わる。
一級建築板金技能士
世界に誇る板金職人の技を動画公開!
ピカピカの銅板を、手際よく切ったり曲げたりしながら、寺院鐘楼の複雑な屋根を葺きあげる様子はさすが職人技です。屋根のてっぺんに「鬼」を取り付ける場面は、なかなか見られない貴重な映像です。
■株式会社 小野工業所
http://www.onokougyosho.co.jp/